浄化槽
浄化槽は、私たちの生活から排出される汚水を微生物の働きによって浄化し、環境への負荷を軽減するための設備です。
家庭や小さな事業所などから排出される生活排水や汚水には、様々な汚れや有害物質が含まれており、そのまま河川などに流れてしまうと水質汚染が起こり、生態系に悪影響を与えてしまいます。
浄化槽内部では、微生物が積極的に活動しています。 汚水が浄化槽に入ると、まず大きなゴミが取り除かれ、その後、微生物が汚水の中の物質を栄養源として分解し、二酸化炭素や炭素水など、自然界に存在する物質へと変化させます。この過程で、悪臭の原因となる物質や病原菌も減少していきます。
浄化槽には、大きく分けて単独浄化槽と合併浄化槽の2種類があります。 単独浄化槽は、一般家庭によく設置するタイプで、一軒ごとに設置されることが多いです。一方、合併浄化槽は、複数の小規模住宅や小規模な事業所で共同で使用されるタイプで、単独浄化槽よりも処理能力が高く、高度な処理が可能です。
浄化槽は、機械ではなく生物が働いているため、定期的なメンテナンスが必要です。 汚泥の汲み取り、ブロワの点検、薬剤の投入などが必要です。これらを怠ると、浄化槽の機能が低下し、悪臭が発生したり、周辺環境を汚染したりする原因となります。