【代表に聞いてみました】トイレが詰まったら、まず何をすればいい?現場歴20年以上の水道屋が本音で回答

トイレが突然詰まった時、自分で直してみるべきか、それとも水道修理業者を呼んだ方がいいのか。判断に迷う方も多いのではないでしょうか。

インターネットで調べると、ラバーカップや市販の薬剤を使った方法など、さまざまな解消方法が紹介されています。しかし、詰まった原因によっては、そうした対処がかえって状況を悪くしてしまうこともあります。

今回は、千葉県で20年以上にわたり水道修理の現場に携わってきた、千葉水道修理サービスの代表に話を聞きました。普段はどんな相談を受けているのか。自分で直せるつまりと、触らない方がいいつまりの違いは何なのか。実際の現場で経験した話も交えながら、率直に答えてもらいました。

トイレが詰まったという電話では、最初に何を確認していますか?

聞き手:お客様から「トイレが詰まった」と連絡があった時、まずどんなことを聞くのでしょうか?

代表:まずは、いつ詰まったのか、何を流したのかですね。普通にトイレを使っていて詰まったのか、それとも何か普段とは違うものを流したのかを確認します。

例えば、小さなお子さんがいるご家庭なら、おもちゃを入れてしまっていないか。ご高齢の方がいるご家庭なら、おむつや尿取りパッドのようなものを使用されていないか、といったことも聞きます。もちろん、必ずそういうものが原因というわけではないですよ。ただ、可能性があるかどうかは最初に知っておきたいんです。

聞き手:それによって修理の方法が変わるということですか?

代表:そうですね。普通の紙詰まりであれば、ポンプを使って直ることもあります。でも、おもちゃやパッドのようなものが入っている場合は、ポンプでは直らないことがあるんです。そうなると、最初から便器を外して取り出すことも考えなければいけません。持っていく道具も変わりますし、作業内容が変われば料金も変わってきます。だから、最初に何を流したのかを聞くようにしています。

実際の現場では、何が原因で詰まることが多いのでしょうか?

聞き手:トイレつまりというと、トイレットペーパーの流しすぎを想像しますが、実際にも多いのでしょうか?

代表:一番多いのは、やっぱりペーパーの流しすぎですかね。普段使っているトイレットペーパーでも、一度にたくさん流せば詰まることがあります。例えば、床を拭いたペーパーをまとめて流してしまったり、お子さんがいつもより多く使ってしまったり。そういうことはありますね。あとは、便が硬くて詰まることもあります。

聞き手:便が原因になることもあるんですね。

代表:ありますよ。便秘がちな方などで、硬くて大きめの便が出ると、それが原因で詰まることもあります。新しいトイレだから大丈夫というわけでもないんです。こういう場合も、ポンプで直る時は直ります。だから、何が原因なのかによって対処を考えますね。

自分で直すなら、ラバーカップは5分程度を目安に

聞き手:代表から見て、「これなら自分で直せるかもしれない」と思うのは、どんなつまりですか?

代表:普通にトイレを使っていて、ペーパーを少し多めに流してしまったということであれば、ラバーカップで直るケースはあります。ご自宅にラバーカップがあるなら、一度試してみてもいいと思います。持っていなければ、買ってきて試してもいいんじゃないでしょうか。ただし、ずっとやり続けるのはやめてほしいですね。

聞き手:どのくらいを目安にすればいいのでしょう?

代表:僕は5分くらいを目安にしてほしいと思っています。5分くらいやっても直らなければ、それ以上は無理に続けない方がいいです。ラバーカップを頑張って使い続けることで、詰まっているものを奥へ押し込んでしまうことがあるんですよ。トイレの便器の中には、排水の通り道が曲がっている部分があります。トラップと呼ばれるところですね。そのあたりで詰まっているものが、無理に圧力をかけることで、さらに奥の配管へ移動してしまうことがあります。そうなると、最初は便器の中だけの問題だったものが、配管のつまりになってしまうんです。

1時間もラバーカップを使った結果、修理が大変になることも

聞き手:実際に、お客様が自分で直そうとして、かえって状況が悪くなっていたことはありますか?

代表:ありますね。お客様から「ラバーカップを1時間くらいやったんですけど、直らなくて」と言われることもあります。実際に作業しているところを見ているわけではないので、必ずそれが原因とは言い切れませんが、長時間やっていたと聞くと、ちょっと厄介かもしれないなとは思います。

僕らが使う道具には、ローポンプという、ラバーカップより強い力をかけられる手動のポンプがあります。まずはそれで作業するんですが、直らない場合もあるんです。そうなると便器を外して、詰まっているものが取り出せるか確認します。便器を外して異物が出てくればいいんですが、さらに奥の配管まで行ってしまっていると、それでも直りません。その場合は、電動トーラーというワイヤーの機械を使ったり、屋外から高圧洗浄をかけたりすることもあります。

聞き手:最初の段階で無理をしなければ、そこまで大がかりにならなかった可能性もあるわけですね。

代表:そうですね。だから、ラバーカップで直らなければ、そこで一度やめてほしいんです。直そうと思って一生懸命やったことが、結果的に修理を難しくしてしまうこともありますから。

おもちゃや尿取りパッドを流した時は、ラバーカップを使わないでほしい

聞き手:逆に、最初から自分では触らない方がいいつまりもありますか?

代表:おもちゃや尿取りパッドなど、トイレに流してはいけないものを流した可能性がある時ですね。こういうものは、基本的に現物を取り出さないといけません。無理に押し込んでしまうと、今度は配管の方で詰まってしまいます。だから、何か固形物を流してしまったと分かっている時は、ラバーカップを使わない方がいいと思います。

聞き手:市販の薬剤や、インターネットで紹介されている方法はどうでしょうか?

代表:いろいろ紹介されていますよね。でも、僕はあまり効果がないかなと思っています。少なくとも、トイレットペーパーのつまりに対して、そういう方法を積極的におすすめすることはないですね。普通の紙詰まりなら、まずラバーカップ。それで直らなければ無理をしない。僕ならそう案内します。

自分で便器を外そうとして、交換が必要になることも

聞き手:ラバーカップ以外にも、お客様がご自身で作業して困ったケースはありますか?

代表:数は多くないですけど、YouTubeなどを見ながら、ご自身で便器を外そうとする方もいます。それでネジをなめてしまうことがあるんですよ。ネジの頭が傷んで、工具で回せなくなってしまうんです。そうなると、僕らが行っても簡単には外せなくなります。場合によっては便器を壊さないと外せないこともありますし、便器を壊せば新しいものに交換しなければいけません。そこまでなると、最初のつまりとは別の費用もかかってしまいますよね。直す側としては、できればそこまで触らずに呼んでほしいというのが本音です。

トイレから魚の頭やカニの爪が出てきたこともあります

聞き手:これまでの修理で、「こんなものが詰まっていたのか」と驚いたことはありますか?

代表:いや、もういろいろありますよ(笑)。意外とあるのが、食材ですね。例えば、魚の頭や背骨。あとはカニの爪とか。

聞き手:カニの爪ですか?

代表:そうです。台所で出た生ごみを、ごみ袋に入れると臭いがするじゃないですか。それならトイレに流してしまえば臭いがしないだろう、という考えなんでしょうね。魚の頭やカニの爪を流してしまう方もいらっしゃいます。でも、トイレはそういうものを流すようには作られていませんから、当然詰まります。実際にカニの爪がしっかり引っかかっていることもありますよ。

聞き手:一度流れてしまうと、次も大丈夫だと思ってしまうのかもしれませんね。

代表:そうかもしれませんね。ただ、流れたように見えても、その先で詰まることがあります。トイレは何でも流せる場所ではないので、そこは気を付けてほしいです。

一戸建てのトイレつまりは、庭の木の根が原因になることも

聞き手:便器の中だけではなく、屋外の排水管が原因になっていることもあるのでしょうか?

代表:ありますね。特に一戸建ての場合は、外の配管も確認します。古い住宅だと、排水管に木の根が入り込んでいることがあるんですよ。

聞き手:排水管の中に根が伸びてくるんですか?

代表:そうです。昔の住宅では、塩ビ管という排水管に対して、コンクリート製の排水マスを使っていることがあります。排水マスというのは、屋外にある排水管の点検口のようなものですね。塩ビ管をコンクリートのマスにつなぐ時には、接続部分の隙間をモルタルで埋めたりするんですが、年数が経つと、そのモルタルが欠けてくることがあります。そこに隙間ができると、砂利が入ったり、木の根が伸びてきたりするんです。根が入り込むと、そこへ汚物やトイレットペーパーが引っかかるようになります。それが何年もかけて蓄積して、最終的に排水管が詰まってしまうことがありますね。竹の根なんかは、結構厄介です。

聞き手:トイレが詰まっていても、原因は家の外にあるかもしれないわけですね。

代表:そういうことです。便器だけを見ていても直らないことがあります。だから、一戸建てのつまりでは、外の排水管やマスの状態も疑いますね。

「もう少し早く呼んでくれれば」と思うのは、屋外に汚水があふれている時

聞き手:現場へ行って、もう少し早く相談してほしかったと思うのは、どんな時ですか?

代表:さっきの屋外配管のつまりなんかは、そうですね。何日も前から流れが悪かったのに、そのまま使い続けていたということがあります。それで排水マスから生活排水や汚水があふれてしまっているんです。かなり大変な状態になっていることもありますよ。早めに呼んでもらえていれば、そこまで汚れなかったかもしれませんし、掃除も大変にならなかったと思います。汚水が土の中に入ると、臭いが残ることもありますからね。つまりを直すだけでなく、その周りまで片付けなければいけなくなることもあるんです。だから、何日も流れが悪い状態が続いているなら、早めに相談してほしいですね。

最後に、今まさにトイレが詰まっている方へ

聞き手:最後に、今まさに自宅のトイレが詰まって困っている方へ、代表からアドバイスをお願いします。

代表:普通に使っていて詰まったのであれば、まずはラバーカップを試してみてください。ペーパーの流しすぎなどが原因なら、それで直るケースも多いです。ただし、5分くらいやっても直らなければ、それ以上は無理に続けない方がいいです。おもちゃやパッドなど、流してはいけないものを流した可能性があるなら、最初から触らないでほしいですね。無理に直そうとして奥へ押し込んでしまうと、修理が大変になることもあります。自分で直せるものは直してもらって構いません。でも、難しそうだと思ったら、そこでやめて相談してもらえればと思います。

排水管の詰まり、水漏れならお任せ!
千葉水道修理サービス 千葉県担当者/執筆

  • 当ブログは、千葉水道修理サービスの千葉県担当者が水道修理業界において10年以上の水道のプロとして、水道、排水管の水漏れや詰まりなどの修理サービスを行う上で感じた事や思った事、お役立ち情報などをピックアップして発信致します。
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